しかし、先に述べたように日本では里親制度はまだまだ進んでいません。その理由は戦後の日本が血縁を重んじる風習が根強いからにあります。そこで子育て支援団体ママリングスでは、施設で育ったOさん(20代)と養育里親の当事者Kさん(40代)のお話を聞く機会を設けました。お話をしてくださったお二人にはとても感謝しております。

まずはOさんのお話からわかったこと。それは18歳を過ぎ、児童福祉法上の「児童」ではなくなって施設を離れた後の生活の厳しさでした。たとえば、18歳で1人暮らしをするには、親や親戚が保証人になることはあたり前です。しかし親や親戚とのつながりを失っていればてとても難しい問題です。社会的養護を受けられなくなった途端いきなり自立を求められるのです。高校卒業後の大学進学などを希望していれば、さらなる経済的な壁にもぶつかります。

また里親であるKさんから伺ったことから強く感じたことは、「養育里親」とは「子どものための福祉」であって「子どもがいない大人のための福祉ではないこと」ということです。実際にはKさんもお子さんがいなかったことがきっかけだったようです。しかし虐待のニュースなどから施設でのボランティアをはじめて、そこで子どもたちから悩みを聞くようになったことから、里親になるに至ったそうです。

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血の繋がらない親子が「家族」になることは難しいと感じる人もいるかもしれません。でも、誰かの温かさを必要としている子どもが今もどこかで待っているかもしれません。そんな子どもに愛情を持って接してあげたいという気持ちさえあれば、里親になるという選択肢は誰にとっても決して遠いものではないのではないでしょうか?

11/27開催の「こうとう子育てメッセ」のキャッチコピーは「こどもを“ギュッ!”と抱きしめたくなる」。自分の子どもはもちろんだけど、様々な環境で懸命に生きている子どもたちだって、同じように「抱きしめたい」存在。メッセでは「里親体験発表会」で様々なお話を聴くことができます。家族のかたちはひとつじゃなくてもいいんです。

まずは知ることからはじめませんか?

文責:ママリングス「こうとう子育てびより」編集部

satooya

2016年 11月27日(日) サブレクホール
14:30から15:30
子育て支援課:こうとう子育てメッセ実行委員会
「ひとつじゃないよ、家族のかたち」 〜里親体験発表会〜

こどもを真ん中に、それぞれの家族が織りなす色模様。
里親制度ってなーに?一緒に考えてみませんか?

当日、司会をしていただく池田さんのコラムも合わせて読んでくださいね!