「子育てをきっかけに、自分のひらめきから支援事業をスタート」NPO法人 バディチーム代表 岡田妙子さん。11月の「こうとう子育てメッセ」開催前に、子育て中の親支援、里親支援を担っている東京都の「NPO法人 バディチーム」さん に訪問しました。

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バディチームの代表 岡田妙子さんもまた、ご自身が出産してママになった直後に子育て支援事業を立ちあげられ、現在では事務局員10名、登録スタッフ(子育てパートナー 約90名を抱えるNPO法人の代表として日々、子育て支援に邁進されています。

子育て中に、事業を発案し広げてこられた岡田さんに、そのきっかけや思いなどのお話をママリングス代表の落合と 子育てびより編集長の伊勢崎が伺いました。

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Q:バディチームさんは、東京都内で子育て支援事業を運営されていますが具体的にはどのような事業をされているのでしょうか?

A:「東京都内の行政の委託を受けて、子育て中の家庭の訪問支援事業を行なっています。また、個人契約の利用者さんもいます。事業は2006年にスタートしたのですが、2007年の11月にNPO法人となり現在10期目です。現在は都内11区からの委託を受けています。また東京都の里親支援事業もスタートさせています。

支援内容は、家事、育児、学習支援、外出の同行、などです。

子どもたちが家庭で過ごす時に必要になるサポート全般を行います。ただ行政からの委託事業の場合は、行政の依頼内容に合わせて対応していますので地域によってサービス内容は異なります。」

Q:子育て全般に必要になるサポートを、お父さん、お母さんに代わりされているのですね。資格のある人が子育てサポーターとして家庭を訪問していらっしゃるのでしょうか?

A:「行政の委託事業の場合は「資格のある人で」と定められていることもあります。ですが、私たちのスタッフは、資格を持っていない方、例えば、主婦の方、子育て経験のない学生もいます。学生の場合は福祉を学んでいたり、その他の方も「子どもと親のために何かしたい」という思いの強い方が多いですね。資格を持っていてスタッフとして関わってくださる方もいます。例えば、小学生以上のお子さんになってくると遊びなども体力が必要だったりします。そんな時は学生のほうがよい関わりができることがあります。また子どもと年齢が近い、お兄さん、お姉さんのような存在ということで、逆にお子さんが安心する、ということもあります。主婦の方であれば、いきなり育児のサポートをする、というよりは、家事から入って寄り添いながらサポートができる、という利点もあります。」

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Q:岡田さんは、なぜNPO法人を立ち上げようと思ったのですか?

A:「私自身が出産育児をしていた時に、子ども虐待のニュースを見ました。そのニュースを見た時に、これは家庭の中に第三者がサポートに入る支援が必要なのではないか、と思いました。当時、自分自身が乳児の子育てをしていたことも影響していたかもしれません。

私は保健師ですが、専門は母子保健ではなかったので、行政などの保健師として関わるのではなく、別の方法で関わりたい、と考えました。ちょうど、世田谷区で子育て家庭への訪問委託事業がありました。そこでまずは自分も訪問事業の委託を受けている団体に所属して学び、その後訪問事業を立ち上げました。最初は当時の勤め先の事務所の一角に電話を置かせてもらって、様々な方の助けを借りて、一人でスタートしました。」

Q:サポート受けている方はどんな家庭が多いのですか?

A:「出産前後の行政サービスとして利用している方もいますし、サポートが必要ということで入らせていただくこともあります。また、ベビーシッターとして利用される一般の方もいます。里親さんの場合は、東京都の事業ですが若い方のほうが利用に抵抗がないケースが多いようです。若い方はサービスを上手に使いますね。以前は、「子育ては自分でやらなければ」と感じる方も多かった。なので、自分で頑張ろうとしてしまうことが多かったように思いますが、徐々に自ら支援も受けていこうという方が増え変わってきていることを感じています。」

Q:今回、「こうとう子育てメッセ」でも里親養育体験発表会のご協力をいただきますが、里親さんのサポートの中で、里親さんになる方はどんな方が多いのでしょうか?

A:「ご自身にお子さんがいなくて子育てがしたい、ということがきっかけになる方もいると思います。里親になる多くの方が、実の親に恵まれていない子供たちに手を差し伸べたい、と考えておられると感じています。」

Q:こうとう子育てメッセでは多くのお母さんたちが実行委員として地域の子育ての発信に参加してくれていますが、子育て環境に疑問や課題を感じている方も多いと思います。岡田さんも、事業のスタートはご自身が乳児のママさんだったということですが、最後に子育てママたちにメッセージをいただけますか。

A:「私の場合は、子育て支援に関わる上でボランティアではなく、生活しなければという意味で仕事として行うという事情もありました(笑)。ご自身が疑問に思ったこと、やってみたいと思ったこと、を発信していると助けてくれる人が現れたりします。やってみたいことを口に出して周りの人に助けてもらうことも大切かなと思います。」

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「こうとう子育てメッセ 2016」の実行委員には約50名の方に応募していただきました。そのうちのメンバーのお一人は、バディチームのスタッフさんでもあります。

そして、実はママリングスの代表である私、落合もバディチームさんにサポートスタッフとして2年間お世話になったことがあるのです。

そんなご縁のあるバディチームさんには、今回の「こうとう子育てメッセ」でも江東児童相談所との共催事業である東京都主催の「里親養育体験発表会」でも見守りボランティアのご協力をいただきました。

社会の課題に、自分のひらめきを現実のものとして、多くの方の協力を得ながら事業を実践されている岡田妙子さん。刺激されることがたくさんありました。

NPO法人 バディチーム岡田代表、そしてスタッフの村田さん、斉藤さん、ありがとうございました。